生産環境工学専攻 船舶工学特別コース

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研究室

船舶工学講座(今治造船寄附講座)

准教授 柳原 大輔(やなぎはら だいすけ)

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(1)防撓パネルの崩壊強度推定法に関する研究

下左図は船体の二重底構造を示しているが,このように船体構造は防撓パネル(板に防撓材を取り付けたパネル)を基本構造要素として構築されている。したがって,防撓パネルの崩壊強度を推定することは船体構造の安全性を評価する上で極めて重要となる。本研究では防撓パネルの圧縮崩壊挙動をコンピュータシミレーション(有限要素解析)を行って明らかにし,この結果を参考にして強度推定式を導出した。この推定式による強度とシミュレーション結果は下右図のように良く一致し,推定式の精度の高さが確認された。

防撓パネルの崩壊強度推定法に関する研究

(2)船体構造の縦曲げ崩壊に関する研究

波浪中を航行する船舶には,船を1本の梁とみなした場合にこれを曲げるような縦曲げモーメントが作用する。したがって,縦曲げ荷重下の船体の崩壊挙動を把握することが重要となる。下左図は船体構造を模擬したボックスガーダーの縦曲げ崩壊試験の様子を表し,下右図はこの試験体に対する有限要素解析結果を表している。

船体構造の縦曲げ崩壊に関する研究

(3)FRPパネルの崩壊挙動に関する研究

高速船などでは船体の重量を軽くする必要があり,船体構造に使用する材料をこれまでの鋼材からFRP(繊維強化プラスチック)に変える動きがある。しかしながらFRPパネルの崩壊挙動の解明はまだ完全になされているとは言えず,これを明らかにする研究が必要になっている。下左図はFRP防撓パネルの圧縮崩壊試験の様子を表し,下右図はこの試験体に対する有限要素解析結果を表している。

FRPパネルの崩壊挙動に関する研究
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